アッーーーーーーーー
という間にラグビーW杯も終わってしまいましたな!!
こんにちは、永遠のベンチ要員、大沼でございます。
しかし、まことにラグビーは激しいスポーツですな!
ダイナミックな肉体の躍動にスポーツとしての魅力を感じつつも、場面によっては命の危険を想起させるようなすれすれのシーンもあり、たいそうスリリングでございました。
ところで、皆様は「死域」という言葉をご存じですかな?
私はこの言葉が非常に好きでして、本日は男気あふれるこのワードについて解説していきたい!
死域とは、小説家でありながら、Mr.ハードボイルドとして知られ、とある雑誌のお悩み相談コーナーのほぼすべての回答で「男ならソー〇へ行け」という恐るべき解決策を提示し、「俺の背中にはものすごく毛が生えている」などの名言で知られる「北方謙三」氏の名著、『水滸伝』の中で登場する言葉であります。
肉体的に追い詰められると人間は「死域」に入り、「死域」に突入した人間は、気力のみで活動する状態となり、通常では考えられない動きでもって、生来の限界を超えたパフォーマンスを発揮するのであります!
…むう、なんとも壮絶な話ですな。
限界を超えるほどの肉体を苛め抜く状況、想像するに余りありますな。恐ろしい。
ここで、さらに『水滸伝』の作中の「死域」の描写も紹介したい!
-------------------------------------------------------------------------------------------
死ぬに違いないと思った。
大抵気を失う寸前で、次の瞬間には水を浴びせられ、立てと声をかけられた。
何度も続けていると、自分がなにを考えているのか、
生きているのか死んでいるのかさえ、わからなくなった。
どこかで、それを抜けた。
どれほど激しく動いても、苦しくない。
思ったとおりに体が動く。
王進はそれを、死域と言った。
すでに死んでいるから、苦しいものは何もない。
「人間の体に、限界はあるのだ。しかしそれは、
本来限界とされているところより、ずっと先だ」
-------------------------------------------------------------------------------------------
うおおおお…なんというハードボイルド具合でしょう!
まず、出だしが「死ぬに違いないと思った」って、どんな始まり方や。
この引用文は、調練(武技の稽古)を行っているシーンなので、それこそ命の危険と隣り合わせの「死域」ですが、「ちょっとした死域」ならば、私も経験したことがありますぞ!
実は、私はマラソンのトレーニングが趣味でして、そのトレーニングの最中にいわゆる「死域」に突入したことが数回あります。
強度の高いトレーニングを長時間行っていると、呼吸が苦しく、脚も重くなり、相当な苦痛を感じるのですが、その状況を「デッドゾーン」と呼ぶのです。
おお、「死域」と「デッドゾーン」ということで、訳も符合しますね!
「デッドゾーン」のままトレーニングを続けると、やがて酸素欠乏状態に体が順応し、「セカンドウインド」という無敵状態に突入するのです!「セカンドウインド」に突入すると、呼吸が突如楽になり、脚も軽くなり、自動車でいうところの「オートクルーズ」状態になるのである!
やはり、本来限界とされている線を越えたところにある景色は、いつもと違って見えるような心地がしましたなあ。
相変わらず話が長いわたくしですが、「死域」のロマン、分かって頂けましたかな?
やはり男子たるもの、たまには自分にいつもより強めの負荷を課し、
眉間にしわを寄せながら「おれは死域に入った」と言い放ちたいもんですな!
今朝、今年の流行語大賞のノミネート候補が発表になっていましたが、
私的には今年も「死域」で決まりですな。
もしくは「男ならソー〇に行け」、
そうでなければ「ミニにタコができる」かな。
※この記事は2019年11月7日に書かれています
我が宮前平店でもレコーディングサポートサービスを始めましたよ!
レコーディングしたいけど機器の操作に不慣れな方…
まずは宮前平店までご相談下さいませ!!
宮前平店長 大沼 @ 死域
がお送りしましたーーー!