さく~~らのォ~~~~♪
おお!わたくしとしたことが、春の陽気に現を抜かし、こうして皆様と対面していることも一切気に留めず、臆面もなくエレファントカシマシの珠玉の名曲、『桜の花、舞い上がる道を』を朗々と歌い上げることにより、結果、またしてもわたくしの異常性・猟奇性・凶暴性・残忍性・社会性の欠如・甲斐性のなさ・せき・のど・荒れ・デリケートな部分のかゆみ・借りたはずのない借金etcが皆様に広く知られることとなってしまいましたな!!
こんにちは!ブログバカ一代!宮前店長大沼です!
いやはや、やはり春が近づいてくると、エレファントカシマシが聴きたくなりますな!
というわけで、本日はとうとうこれ!エレファントカシマシの魅力の奥深さについて大いに語らせて頂きますぞ!
エレファントカシマシ
今年で結成38年。結成から一度もメンバーは変わっていない
エレファントカシマシとは、ずばり、宮本浩次(vo)、石森敏行(gt)、高緑成治(ba)、冨永義之(dr)の4人組であります!
わたくしは中学の頃、当時スマッシュヒットとなった『悲しみの果て』に胸に風穴を空けられて以来、ずっとファンなのであります!
本日は、ヴォーカルの宮本氏を中心に魅力に迫っていきたいと思いますーーー!
宮本浩次という男
「みやもとひろじ」と読みます。ファンは親しみを込めて「ミヤジ」と呼びます。
また、文豪的な雰囲気も漂うせいか、「先生」と呼ばれることもあります。
実際にもかなりの読書愛好家である宮本氏。
彼の自宅の書庫には森鴎外、曲亭馬琴、夏目漱石、幸田露伴等の純文学作品がひしめく
まずはなんといっても、氏の魅力を語るうえで欠かせないのが、あの珍奇なタレント性でしょうな!
近年で皆さんの記憶にも新しいのは、椎名林檎女史とのコラボ、「獣ゆく細道」のリリース当時、Mステで見せたあの"タコ踊り"かと思います!さすがのクールビューティー林檎女史もこの笑顔です。
先生の全身全霊のタコ踊りに、列島が衝撃を受けた
デビュー当時は怖かった宮本氏
今でこそ、このようにテレビ受けするキャラクターとして、お茶の間に認知されている宮本氏ですが、デビュー当時から数年は、観客に対して「うるせえ!!」と怒ったり、気に入らないことがあれば途中で演奏を切り上げて帰ってしまったり、あるイベントで共演したHOUND DOGがサインを求めると、「バカ」とだけ書いて返したりと、ただの傍若無人な無法者・乱暴者であったそうです。
また、当時のエレファントカシマシのライブでは、「拍手禁止」とされており、曲間は水を打ったように静かであったという。全員が着席して静かにライブを観るという、トイレにも行けない、想像を絶する雰囲気であったらしいです。
ところが、宮本氏なにか思うところがあったのでしょうか、ある時突然、今のキャラになったそうで、今のようなひょうきん者の言動を初めて目の当たりにした古参のファンは完全に呆然としてしまい、「宮本ぉ-!なにがあったのか言え!笑」との声が飛んだそうです。なにがあったんだマジで。
それでも、変な野次を飛ばすと問答無用でキレます。
ある野音イベントでの宮本氏。
カメラに気づいてニコニコして近寄ってきます。
少年のような笑顔ですね!
と、ここで客席から
「宮本-!笑ってんじゃねえーーー!」
と、野次が飛びます。すると…
「うるせえな、馬鹿野郎」
少年の笑顔から一転、フルパワーのマジギレです。
一気に100%のマジギレ。
へんな野次飛ばすからいわんこっちゃない。
今の柔和でハイテンションなキャラに設定をうまくチェンジできたのも、
成功の要因の一つだったかもしれませんね!
今でもやっぱりある程度怖い宮本氏
そんな宮本氏ですが、今は完全に優しいキャラクターになったのか、というと、
答えはNOであります。
やはり根本の性格が真面目で激しやすいのか、
度々ブチギレます。
特にバンドメンバーには容赦ありません。
ギターの石くん(石森敏行)が、宮本氏が石くんのアンプセッティングをしておいたのを、設定を無断で変えたことに大激怒。
「なんでだよ、変えんじゃねえよ!このすっとこどっこいが」
「すっとこどっこい」という言葉選びの妙に心奪われがちですが、
それより凄まじいのは、アンプのセッティングいじっただけでブチギレられるという恐怖政治。
「弾け!!おら!!そんなじゃねえ馬鹿野郎!!!」
叱責というレベルではなく、もはや恫喝。
「中途半端なことは一切しないでもらいたい!!!」
怒ってスタジオを出ていってしまいました…
しかし、この後宮本氏は、サブルームで滔々とメンバー一同を諭します。
「中年になってさあ、減ってってんだよ。足していかないと。出していこうよ、中年の良さを…」
我々が普段目にするのは、音楽番組で目にするひょうきん者としての宮本氏ですが、やはり彼は音楽家であります。しかも、真面目な音楽家です。彼に妥協の文字は無く、他者が彼の作品を愚弄したり、メンバーがパフォーマンスの低い演奏をした時、氏はそれに対して全力で鉄槌を下すのです。
「歌手」としての宮本浩次
90年代はさまざまな音楽番組に出演しまくった宮本氏。
氏は「テレビ出演が楽しくて仕方なくなっちゃった」と述懐しております。
やはり当時は、ミュージシャンとしてではなく、どちらかというと「道化者」として認知されており、氏のキャラクターの珍妙さだけがフォーカスされていたように思います。
しかし近年、氏の歌唱力も正しく評価され、宮本氏は再び「歌手」として広く認識されるようになりました。
ライブで何度も氏の歌声を生で聴いたことがありますが、
本当に心の底から感動します。すごい迫力なんです。
ご存じの方もおられるかもしれませんが、
氏は幼少のころ、NHK東京児童合唱団に所属しており、
なんと10歳でレコードデビューを果たしています。
10歳にして情感たっぷりに童謡を歌い上げる宮本氏。
類まれな氏の天性が光る一枚です。
エレファントカシマシの新曲『風と共に』が40年ぶりに「みんなのうた」で放送され、
宮本氏は再び、NHK東京児童合唱団と邂逅します。
氏は照れているのか、おもしろ歩きをしています。
『風と共に』の合唱が、氏にプレゼントされました。
宮本氏の胸中を思うと、筆舌に尽くしがたい喜びでいっぱいであったことと思います。
エレファントカシマシが解散しない理由
中学時代に結成したというエレファントカシマシ。
そして、前述した恐怖政治は、結成当時から変わらないそうです。
わたくしはアムロ・レイもびっくりの軟弱ものでありますから、
「父さんにもぶたれたことないのに…!こんなバンド、1日で辞めちゃる!」
なんて思ってしまいますが、
石くんと成ちゃんとトミー、忍耐強いのか、よほどのMであるのか、脱退を考えたことは一度もないそうです。
ライブ演奏中の石くん。宮本氏によって「180度開脚姿勢でギターを弾く」のを強いられている。理由は「男らしいから」。
その答えは石くんのある言葉の中にありました。
彼は度々、次のように漏らすそうです。
「こんなにすごいミヤジが(いつか)死ぬなんて信じられない」
宮本氏にいじられ過ぎるあまり、ライブ終盤には洋服もビリビリに破け、一糸まとわぬ姿に変わり果てることも。宮本氏は石くんが大好きである
どんなに怒声を浴びせられようが、ライブ中に観客の前でマイクを投げつけられようが、バンドが解散しないのは、恐怖で宮本に付き従っているのではなく、強固な信頼関係で結ばれており、メンバーが宮本氏を心から尊敬しているからでしょう!
エレファントカシマシ、わたくしが中学の頃から愛して止まないバンド、本日はその魅力の一端を皆様にお伝えしました!
皆さんもお友達とケンカすることがあったら、
「このすっとこどっこい」
と、お友達に言ってみてはどうでしょうか。
3000字越えの大作を読んでくれた皆さまに10000ガバス!!
また来週ーーー!!!