時の流れに身を委ね たとえりゃあ浮かぶあの雲みたいに
心よ 自由であれ そうさ私は風の旅人
あなたは笑うでしょう 私の小さな祈りを
曇りのち晴れ 悲しみの向こう 私は今を生きていきたい
今日が緩やかに終わっていく
人混み掻き分けて黄昏の街
行こう チケットなんかいらない
行き先は自由 飛び立て心よ
風と共に
……おお!!これはこれは、ご無礼つかまつりました!ゴブレードゴブレード(※注1)。
わたくしとしたことが、こうして皆さまと尊いひとときを過ごしているにも関わらず、心まさにここにあらず、あろうことか、敬愛するエレファントカシマシの珠玉の名曲『風と共に』(※注2)のワンコーラスをフルで、しかも臆面も無く朗々と歌い上げる愚挙、……いや、もののついでに懺悔をいたしますと、最近のわたくしときましたら、行きつけのクリーニング店『ラヴァンド』にYシャツのクリーニングを依頼する際も、持込み用として支給されたトートバッグを見事に紛失し、尻手黒川道路を颯爽と、Yシャツを風にはためかせながら裸のまま持参する始末、またある日は、妻を仕事に送り出し、「ボーイちゃん」を保育園に送り届け、ひとりになった途端、「我が機を得たり!」とばかりに、向ケ丘遊園の飲食業界の勢力図を『くら寿司』と二分する回転寿司界の雄、『はま寿司』にダイナミック入店し、昼間からビールと寿司で大豪遊したところ、妻から思いがけず「今日、珍しく残業になりそうだから、ボーイのお迎え行ってもらって良い?」との連絡があり、唐突に窮地に立たされ、腕組みしてうろつき回ること数分間思案したのですが、この難局を乗り切る名案が首尾よく思いつくはずもなく、一か八か、「息を止めて迎えに行く」という齢と格を疑われるような愚策で臨むこととなり、わたくしその間全く生きた心地がせず、できることなら「ボーイちゃん」を人さらいスタイルにて肩に担ぎ、一刻も早く保育園を立ち去りたいのですが、この日に限って担任の「まゆ先生」が、いつもより多めにわたくしにお話するものですから、わたくし、酒気帯びを悟られまいとへらへらと薄ら笑いを浮かべるだけの処置無し父さんに成り果て、帰宅してから、さすがのわたくしも「俺はなぜあんな無駄な時間を…! by三井寿」とひどく落ち込み、「お前だってデカイだけでヘタだから海南にも翔陽にも行けなかったんじゃねーか お前とバスケするの息苦しいよ…」(※注3)といった具合に、どさくさに紛れてやけっぱちの暴言を吐く、名前も特に設定されていない雑魚キャラに身をやつしておりましたが、そんな失意の底にあるわたくしを立ち直らせてくれたのが、youtubeの「しょこたんとサンシャイン池崎が蒙古タンメン中本の北極ラーメン辛さ10倍を完食する動画」であり、すっかり元気を取り戻したわたくしは完全に調子づいて、夜な夜な酒を飲みながら、口元にいやらしい冷笑を浮かべ、この動画を飽きもせず複数回に渡り視聴しておりましたところ、妻も激辛動画に興味を持ったようで、その当時は「これはしたり」と思ったのですが、ありとあらゆる激辛動画を視聴する中で、激辛愛好家たちを賑わす件の「獄激辛ペヤング」に興味津々、いや、わたくしは超一流のフラグ立て師でありますから、この当時既にヤな予感がビシビシしておったのですが、予感的中、妻がある日獄激辛を携えて帰宅し、果たしてわたくしは自身のフラグ立て師としての実力と、自分は虎と一緒に暮らしていたのだという事実を再確認することと相成り、妻のGOが出次第、わたくしはこの激辛無間地獄と向き合うこととなるため、拘置所の中で毎朝刑務官の足音におびえながら過ごす死刑囚の心地で、この二度と戻らない日々を過ごしておりまする。この駄文に今までお付き合い頂きました、親愛なる皆々様におかれましては、お食事に辛みを加えられる際は、ご自身が美味しいと感じられる程度に留めて頂きますよう、衷心よりお頼み申し上げまする。
とうの昔に理性のブレーキは焼き切れました。
どうもこんばんは。クラウドナインの夜王"KING"純一(※注4)、大沼であります。ごきげんよう。
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さて、先週お知らせした通り、わたくし大沼は今月で退職することとなりました。
出勤は残すところ、金曜と日曜の2日となりました。
先週までは、辞める実感がないなあ、と思っておりましたが、
今週になり、お越しになるお客様に本格的にお別れのご挨拶をし始め、
やはり否が応でもセンチメンタルになりますなあ。
大将というものは
敬われているようで その実家来に
絶えず落ち度を探られているものだ
恐れられているようで侮られ
親しまれているようで疎んじられ
大将というものは
絶えず勉強せねばならぬし
礼儀もわきまえねばならぬ
よい家来を持とうと思うなら
わが食を減らしても
家来にひもじい思いをさせてはならぬ
自分一人では何もできぬ
これが三十年間つくづく
思い知らされた家康が経験ぞ
家来というものは
禄でつないではならず 機嫌をとってはならず
遠ざけてはならず 近づけてはならず
怒らせてはならず 油断させてはならぬものだ
「では どうすればよいので」
家来はな 惚れさせねばならぬものよ
徳川家康
これは、アルバイトとして入職してまだ1か月程度の頃、
確か、初めて夜勤に入った日、
現・横浜店長のジェントル多賀谷氏がわたくしに授けてくれた、戦国武将の名言であります。
今までブログに付き合ってくださった皆さまは先刻承知のこと、当時のわたくしはサンハイムAの床をシケモクを求め這いつくばる、「底辺這いずり回り之介」でありましたから、人の上に立つ心得など思いも寄りませんでしたので、心に風穴を開けられた心地がしたのを憶えています。歴史の人物やその名言に心を動かされるのはわたくしも同じでしたが、のみならず、それを標榜して自身の実社会生活に活かし、仕事人として邁進する多賀谷氏の姿にただただ胸を打たれました。
わたくしに人生を変えるきっかけを授けて下さりました、ジェントル多賀谷氏に、この場を借りてお礼申し上げます。
しかし、
それから13年間、良い時も悪い時もありましたが、
なんとかやってこれましたのは、他ならぬ皆さまのお陰であります。
特に、店長となった2013年以降は、本当に様々な経験をさせて頂きました。
周囲の皆さんの助力なくしては、乗り切ることのできない局面も多々ありました。
店長の業務と向き合う中で、貴重な財産を得ることが出来ました。
わたくしは残念ながらここでお別れとなりますので、
第三者目線みたいな無責任な立場で言わせて頂きますが、
クラウドナインスタジオは本当に素晴らしい場だと思います。
手前味噌で恐縮ですが、こんなにホスピタリティ溢れるスタジオは他に無いと、辞めることになった今でも心から思います。
繰り返しますが、少なくとも私は、クラウドナインと出会って人生が大きく変わりました。自分を肯定できるようになりました。
これからも、お客様にとっては良質のリハーサル環境、スタッフにとっては人生に良い影響を与えてくれる特別な場であったらいいなと、心から願います。
……本当に思い出が次から次へと蘇り、すべてをここで語りつくしたいのですが、この時点で3,000字を越えてしまい、このままではまた、「おい、知ってるか?大沼の書くブログは読んでいる間も文字が増え続けているんだぜぇ?ゾゾゾ~~~」などと言われてしまいますので、大層名残惜しいですが、このあたりで筆を置かせて頂きます。
あっ、
冒頭にありました、獄激辛のレポートは、後日何らかの形で皆さまのもとにお届けしますので、乞うご期待ということで……
クラウドナインスタジオに栄光あれ。
それでは皆さま、アディオス・アミーゴ!!
※
注1 最近の大沼の口ぐせ。
注2 マジで名曲なので一度聴いてみて下さい。
注3 漫画『スラムダンク』参照。
注4 DJ OZMAの右にいる人。