えぇ、今回に限っては
かつて宮前平城の頭首として君臨していた東北の雄、大沼の血を引き継ぎたかった齊藤の長ったらしい前挨拶はやめておきましょう。
もう下の方の別の記事にも何度も触れられているな、うむ。
皆まで言うな。私齊藤はこの4週間をどれだけ待ち望んでいたことか。
2022年というものに楽しみを見出すのならばここ、この4週間であると。
………感無量でござる。
一体全体誰がこの結末を予想したか。
4月2日に行われた抽選会で「JAPAN」の字を見たとき。
_____________「終わった。」
「普段戦えない世界のトップと戦える!それだけで面白いよね!」
って違うベクトルに向きを変えないともはや楽しめないのでは、と。
「日本は日本で頑張ってもらって、メッシを応援だぁ!!」
って応援する対象を量産して心をもたせなければならないのでは、と。
よっしゃぁ!!メッシがんばれ!!!あんたの初優勝が見たい!!!
メッシ!!!!メッシ!!!!めssssss。…。
【サウジアラビア 2 ー 1 アルゼンチン】
…………え。
なんだこの試合は・・・・サウジアラビアがメッシを・・・・?
メッシ…あぁ…なんということだ………
いや、まてよ。
…下剋上だ。ジャイアントキリングだ。
『勝てるはずがない』サウジアラビアが勝ったんだ。
この状況はどこかで見たことがないか。なぁ、そうだろう!?
【日本 2 ー 1 ドイツ】
うおおっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁっぁあぁ!!!!!!
勝った!!!!おい勝った勝ちやがったぞ!!!!!!!!!!!
逆転勝ち!!!!!!!!
アジア旋風じゃ!!!!!!!!!!
スポーツで一番面白い瞬間、【下剋上】
それを目の当たりにできた俺は幸せだ!!!!
全勝する!!今の日本ならそれを可能にするはずだ!!!
いけ!!がんばれにppppppppp
【日本 0 ー 1 コスタリカ】
果てしない絶望に襲われた。解説のケイスケホンダのいう
「勝手に期待して、勝手に失望して」
この言葉が齊藤への止めの一撃だった。侍たちへの期待も儚く消え、
勝手な一喜一憂をも否定された感覚に陥り、待ち侘びて止まなかったこの祭典に
この先見ることもやめてしまおうかと思ったほどだ。
いや、実際やめていた。
19時、22時、25時、28時という試合開始時間、寝る間も惜しんですべての試合を見ていた。
しかしこのコスタリカからの敗北をきっかけに少なくとも日付を超えてまで見る気は失せていた。期待していたのだ。いう通り、勝手ではあったが、本当に応援していたのだ。勝てれば最終戦スペインに勝てなくたって悲願の決勝T進出、侍の雄姿をもう少し長く見れたのだ。
ただ、ドイツには勝った、ドイツに勝ちコスタリカに負ける、誰も予想しなかった結果だけどドイツに勝ったおかげでまだ望みはある。
そうだ、引き分け、引き分けでもいい。スペインを何とか凌いで引き分けにさえできればこのグループ突破できる。誰もできないと思っていたGroup E突破の夢がかなう。
頼む、なんとか。…
【【 日 本 2 ー 1 スペイン 】】
『アディショナルタイムは7分です!』
『7分?長くないっすか?そんなないでしょう』
…長すぎだ、ケイスケホンダの言うとおりだ。心が破裂しそうな「7分間」だった。
90分釘付けだった。目の前(画面の中)で起きていることは真実なのか。
2-1で迎えた後半アディショナルタイム。
瞬きも呼吸も不規則に。碇ゲンドウをシンクロさせたようなお祈りポーズで
「7分間」が過ぎるのを待った。吐きそうだった。日本は逃げ切りたい、
だからこそ猛攻も猛攻なのだ。ひたすら刀で切られ続け血反吐を吐きながら
それでも屈しない侍たちを7分間も見ているのが苦痛で仕方なかった。
後半52:00、センターサークル付近にボールがふわりと浮き、、、
思わず涙がこぼれていた。隣で10年以上付き合いのある同居人が見ているのにも関わらず僕は泣いていた。同居人もそれを茶化すようなことはしなかった。
終わってみれば、日本から見たら「死の組」と揶揄されたGroup Eを
首位で通過していた。優勝候補だと思っていたドイツを敗退に追い込んで。
そしてベスト16、クロアチアとの死闘の末、敗れた。
なぜこんなにも長ったらしく語ったくせにクロアチア戦は1行で終わらせたのか。
「新しい景色」を強く目標にしていたSAMRAI BLUE。
クロアチアに敗れ惜しくもベスト8、「新しい景色」は見せられなかったと
侍たちは言っていたが、応援していたサポーターは果たしてそんなことを思っていただろうか。
少なくとも僕はサッカー日本代表を今まで見てきてあんな気持ちが高ぶったことはない。あんなに応援したくなる日本代表は初めてだったし、イケると思わせてくれたのも初めてだった。十二分に新しい景色を見せてくれた代表だと思う。
そういう意味では、クロアチア戦を望む前と、負けてしまった後での日本代表への感情は全く一緒だった。もちろん試合中一喜一憂あったが、負けた後失望なんかしなかった。PKを外した三苫選手を見るのがつらいくらいだった。
とにかくこれからの日本のサッカーがより楽しみになった。
・・・・・・・・・・・・っていうのがここ2週間の齊藤の感情でしたね。
ほんとうにもう、こう、その、なんていうんですか。
ジェットコースターでした。本当に良かった、楽しかった。
2200字、僕の感想文、読んでいただきどうも。
このワールドカップの気持ちはどこかで文字にしたかった。
Twitter140字じゃ足りなかった…
痛いやつなのは重々承知、許して。
あ、そう。
宮前平店、クリスマス、きれいになったよ。