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最近増えてきたホームドアについて<前編>

こんにちは。登戸店にいる鉄オタスタッフです。

 

先日宮前店のブログにて、文面だけ登場しましたが、確かに他店のスタッフさんはあまり知らないですね...。確かに自分もこのブログで「なるほど~他店にはこんな方々が~」となっております。

 

さて、前回の鉄オタブログは珍しく音楽機材の話でAD/DAコンバーターというDTM寄りでした。そして結局、「RME ADI-2 DAC FS」を購入しました。めでたしめでたし。

分割で買おうと思っていたのに一括で買っちゃってタイヘンネー。

 

 

ということで、本日は着々と増えてきた安全を守る駅の「ホームドア」について解説していこうかなと思います。すごい唐突。ではスタート!

 

 

・ホームドアとは

ホームドアは、駅のプラットホーム上に設置される乗客と列車の接触事故やホーム上からの転落事故防止の役割を果たすものです。近年では、多くの駅で設置され、現在は主に利用客数の多い駅などから設置工事が進んでいます。

 

・実は3タイプある

(1)フルスクリーンタイプ

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https://toyokeizai.net/articles/-/232818?page=2

狭義のホームドアはこのタイプを指しますが、現在では導入事例が少ないタイプのホームドアです。日本での導入線区は、ゆりかもめ、東京メトロ南北線、京王線布田駅など。

安全性が最も高く、ホーム天井部付近まで高さがありますので乗り越えたり飛び越えたりすて人と列車が接触することはあり得ません。しかし、設置費用が高価であり、重量が非常に重く、このタイプの設置を前提としたホームの設計が必要となりますので、既存路線では設置が進みません。韓国や世界の新設路線ではフルスクリーンタイプが普及してます。

ちなみに最も古いホームドアは、このフルスクリーンタイプで作られ、1961年に開業したロシアはサンクトペテルブルク2号線・勝利公園駅が世界初のホームドアです。最近普及しているホームドアですが、歴史は意外と長いんですよ。

参考:

サンクトペテルブルク地下鉄2号線 - Wikipedia

ちなみにゆりかもめの正式名称は「東京臨海新交通臨海線」です。ナガイネー。

 

(2)昇降式ホーム柵

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https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1812/15/news006.html

「えっ柵なんですか?というか紐じゃん。」という感じですが、設置されているものの多くはどちらかと言えばドアではなく、”動く柵”なんです。導入線区は、JR西日本東海道本線(神戸・京都線)などで採用されています。関東ではあまり見かけませんが、拝島駅(八高線)や成田空港駅で見ることが出来ます。

このタイプのメリットは、設置費用が安いこととドア数やドア位置の異なる複数の列車が運行されている線区に対して非常に有効であるということ。また箱根登山鉄道早雲山駅にも設置されており、ケーブルカーかつ傾斜地に駅があるようなところにも有効です。

しかし見てわかる通り、幼い子供や血迷った大人が簡単に通り抜けることが可能な点など、他タイプに比べ事故防止の観点における安全性は低いです。それでも乗降時以外は柵が下りているので、通過列車や入線・発車する列車との接触や転落事故防止に対して一定の効果はあります。

 

(3)開口式ホーム柵

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https://toyokeizai.net/articles/-/128884

これまた動く柵。最近では、このタイプもホームドアと呼ぶことが一般的ですね。ホーム内が覆われ、前述の人身事故等には大きく効果がありますが、フルスクリーンタイプのように飛込自殺までは防げません。ただ腰高な柵があることで心理的な作用もあるとされており、実際に飛込による人身事故も設置駅ではかなり減少しています。

ちなみに、このタイプはゲート式ホームドアとも呼ばれ、フルスクリーンタイプと比べて安価かつ工期が短いことから近年多くの線区で採用されています。このタイプは複数の編成両数やドア数が異なる列車が走行する路線では対応しにくかったのですが、近年では対応できるようQRコードを用いたシステムなど様々なシステムの開発がなされています。

最近、小田急線の車両のドア窓にQRコードがつき始めましたね...。実はホームドアとの連携の為なんです。広告じゃないよ。

 

・ホームドア設置の背景とは

まず2000年に改正された交通バリアフリー法によって新設路線はホームドアの設置が義務付けられ、既存路線は努力目標となりました。しかし、視覚障害者による哀しい転落事故の発生や泥酔者による転落事故が相次ぎ、ホームドア設置の要望が高まります。2011年には国土交通省による「ホームドアの整備促進等に関する検討会」が開始され、ホームドアの設置は一気に進みます、、、、

 

と言いたいところなんですが、国が求める設置状況にまだ追いついていません。

その理由は一体何なのか...。

 

というところで、前編は終了したいと思います。

後編では、ホームドア設置が進まない現状とその理由について解説していきたいと思います。ちなみに出番が次いつ回ってくるか分かりませんが、近日中に後編が来ると思います。

ちなみにこれが音楽スタジオのブログなのか怪しいですが、「そーなのかー」とでも思って頂ければと思います。

 

ではでは!!また後編で!!

 

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